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土台を作り早期に活躍するために
誰しも最初は「未経験」なわけですが、現場で揉まれつつ経験を積んで実務スキルを上げていくのは良しとしても、なるべく体系的に知識をつけて早期に活躍したいよな!?
今回は人材業界に未経験中途入社or新卒入社をした方向けに、実務に役立つ書籍をまとめてみました。
理論アカデミアではなく、実用的で業務に反映しやすいことを重視しております。
キャリアコンサルタントの資格は取得したものの人材業界で働いていたわけではない、という人にも役立つ内容が多いからおすすめだよ!
現場実務のお悩み別おすすめ書籍
入社直後は様々な壁にぶつかり何から手をつけていいか分からなくなるかと思いますが、一つずつ整理して乗り越えていきましょう。
- 人材紹介の実務と特徴を知りたい
- 各業界出身者/人事担当者とスムーズに話せるようになりたい
- 市場全般の最新動向を大枠で掴んでおきたい
- 市場全般の最新動向を数字で掴んでおきたい
- おまけ:仕事に対して自分の意見を持てるようになりたい
まずは業務の基本をマニュアル的に押さえ、教科書を手元に置く。
割とすぐに現場に放り込まれがちなので、接する人たちとの商談をこなすために必要な基礎知識を身につけつつ、それらの会話の根拠を市場全体像と数字根拠で押さえておくと、急に話す中身に自信と説得力が増すのである。
その上で、本からの他者意見丸呑みではなく、自分なりの考察や意見や提案ができるようになっていけると仕事を軌道に乗せやすくなると思う。
というわけで、個人的には、上から順に読んでいくと理解が進みやすいと考えてるよ!
人材紹介の実務と特徴を知りたい
実務イチオシなのが、『人材紹介の仕事がよくわかる本(小松俊明)』である。
- 紹介ビジネスの基本構造
- 業務フローの基本
- 派遣/ヘッドハンティングなど近接領域の基本
- 実務トラブルQ&A/用語集
など、研修でまるっと欲しい内容が一冊にまとまっている良書です。
なかなか「実務で使える」本は少ないのが実情で、多くの初心者向け書籍は、一般的なビジネスモデル図解などで終わってしまうんですよね。
そんな中で、基本の利益構造の仕組みはもちろん、人材紹介内での細かいタイプ分け、よく起こる業務トラブルおよびその対応法、業務フローをRA(リクルーティングアドバイザー/法人営業)なら求人開拓からヒアリングの掘り下げ方まで、CA(キャリアアドバイザー/候補者対応)ならスカウトデータベースの使い方から面談準備、フォローの仕方までを具体的かつ丁寧に洗い出してくれるのです!
これさえ読めば、今後の業務の流れと、大体のトラブルは予習できるぜ!!!
(第7章『トラブル対策の基本』記載の事項は確かにほぼ全て経験したぜ!!読んでてよかった!!)
初版は2009年とやや古めですが、ビジネスモデルも業務の進め方も現在でもほとんど変わっていないので、全く問題なく使える内容です。
紹介手数料の相場すら変わっていなかったわ…。
特に、第3章『業務フローの基本』と第4章『契約実務の基本』にはお世話になりました。
なんならRA→CAの異動を経験してるから、1社にいるうちに2回「未経験業務」で読み込みしてる。
契約関連も最初は「相場観」とか「業界の慣習として」とか言われても全く分からんので、契約文言の意味合いや、企業側との交渉余地、売上数字のためにも絶対譲れない部分などなど、体系的に最初に学べて良かったです。
私はファーストキャリアが「人材紹介(転職エージェント)」なのでこの本を推奨してますが、「求人広告」や「人材派遣」の実務でおすすめの書籍があったら是非とも読んでおきたい。情報お待ちしてます。
各業界出身者/人事担当者とスムーズに話せるようになりたい
実務においては必ず、企業の採用担当者か、求職者の方と直に話すことが出てきます。
それも日常的に。
人材紹介にしろ求人広告にしろ、究極は、募集案件と求職者ニーズのマッチングなわけですよ。
だから、法人営業なら担当者から求人の魅力となる情報や材料をいかに根拠の裏どりしながら引き出せるか、キャリアアドバイザーなら求職者からいかに現職で悩んでいることや叶えたいことを引き出せるか、が実務の肝でもあるんですが、お互いの前提知識が揃っていないと会話が成立しないこと多々です。
聞くべき情報をヒアリングできなかったり、こいつ分かってねーなと早々に見切られてしまったり、求人にマッチする候補者を探せなかったり、求人票の情報を読み解けなかったりね…。結構致命的なんや…。
そんな時に、産学社の『産業と会社研究シリーズ』ですよ!!
- 1業界1冊で毎年刊行
- 主要企業の雰囲気・業界内立ち位置が分かる
- 業界のビジネスモデル/働き方/最新情報がまとまっている
1冊頭に入れば「分かる人」と認知される優れもの!!
特定業界の知見をつけるためには、まず新卒向けの「業界研究本」をおすすめするんですけど、このシリーズの何がいいって、「主要企業の雰囲気&業界内の立ち位置が分かる」ことです。
各業界のガイドブックみたいな感じですね!
これ、実務における担当者/候補者との会話の中ではすごく重要なんです。
不動産業界の人と話す時、同じ財閥系デベロッパーだからって三井不動産・三菱地所・住友不動産はつい爆笑するほど社風も営業スタイルも違うのは知っておかないと会話がずれるし、平和不動産の重鎮感も中途採用スペックもやばいことは認識しておくと大家さん業の強さが分かるし、大和ハウスグループのコスモスイニシアが元リクルートのグループ会社だったとかちょっと意味が分からないのにザイマックスも元リクルートかよ「世の中どこもかしこも元リクばっかじゃねえか!」という小粋なツッコミもできると尚良しなわけです。
そういう系譜あっての、各社の強みなんだなー、とか。
中堅〜大手との待遇と比べて担当企業はこの辺だよなー、とか。
”不動産”だけで想像する営業スタイルって某社だよねー、とかとか。
該当業界で2〜3年働いてたらなんとなく肌で覚える雰囲気や立ち位置を、1冊1日かからず座学で身につけられるのは、全ての業界では働けないけど多数に関わる仕事をする上で助かるのだ。
中堅/地方大手も一部カバーしてくれてるのもポイント高い。
業界研究本は世にたくさん出てるので、馴染みのある業界の本を一冊ぱらぱら読んで見て、肌に合えば揃えていくのをおすすめします。
このシリーズじゃなくてもいいんだけど、自分が中心的に担当する業界の一冊は必ず持っておくようにしましょう。
この本を読み込んだ後であれば、業界地図が実感を持って楽しく読めるようになるんだ!
初心者に「業界地図」が難しい理由は、ガイドブックによる分かりやすい解説なしに、旅行先の地図だけいきなり見てもピンとこないのと同じ現象だと思っている。
後編は③〜⑤も熱を入れて語っちゃうよ!
→『人材業界/キャリコン1年目向けの「実務に役立つ書籍」まとめ:後編』
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