実務未経験キャリコンに「転職エージェント就業」を勧めるのは、短期間で大量の面談実務経験を積めるから

キャリア支援者向け

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実務未経験のキャリアコンサルタントがどこで実務経験を積むか問題

本職にしていきたいけど実務経験が無い、というのは往々にしてあると思うのですよ。

「国家資格キャリアコンサルタント」は、対人支援やカウンセリングの実務経験を必要とせずに取得できる資格であるため、まずは資格を取得してから実務に繋げようと考えて取得したり目指す人も多いと思うんですね。

ちなみに受験資格は下記の通り。

受験資格
キャリアコンサルタント試験は、次のいずれかの要件を満たした方が受験できます(複数の受験資格に該当する場合は、いずれか一つを満たせば受験できます)。

厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した方
労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する方
技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した方
平成28年3月までに実施されていたキャリア・コンサルタント能力評価試験の受験資格である養成講座を修了した方(平成28年4月から5年間有効)
(JCDAより引用)

 

自分の「キャリア」の方向性を、本気でキャリアコンサルタントに寄せていきたいのであれば、個人的には転職エージェントでの勤務はオススメです。

  1. 短期間で圧倒的な面談量を経験できる点
  2. 実務未経験者に足りないものを補完しやすい点

他にも取り得る選択肢は色々とありますが、上記2点より、量とスピードと今手持ちにないスキルを効率的に吸収するなら、良い就業先だと今も思っているのです。

2〜3年で1,000名以上の面談を行う

なにはともあれ、早期に圧倒的な面談量を経験できる点です。

1日2〜3人の新規面談を行うことはザラなので、繁忙閑散期あれど、年間500名近い方との面談をすることになります。

これほどの圧倒的な面談数を確保できる仕事ってなかなか無いんですよね…。

働く人材会社によって、総合的に幅広い年代の方を対応したり、特定職種や業界にのみ特化したり、「第二新卒」「ミドル層」「ワーママ」など属性特化したサポートをしていたりと、特色が出ています。

自分が力を付けていきたい分野に強い転職エージェント会社を選ぶのも良きかと。

異業界出身者=人材業界未経験者が多い

「転職エージェント会社」への転職において、営業や販売接客経験が問われることはあれど、人材業界経験を問われることは稀です。

募集求人の内容や、働く相談者の悩みを理解し課題解決をするという点で、「特定業界の内部を知っている」ことは経験として役に立つためです。

大手総合系人材サービスでチームが業界ごとに分かれている場合、大抵は自分の出身業界のチームに配属されます。

特定職種や属性特化のエージェント会社の場合、自分もその属性に近かったり、前職の業務内容で重なる部分が多いほど選考では有利になりやすいです。

大学のキャリアセンターや、未経験人事職と比較した場合、転職するのにかなり間口は広いのですよ。

あとはまあ、ハードワークなところが多いですけど、給与もそこそこ良かったりするので生活には困らんです。地味に大事。

リアルな市場感覚を掴める

転職エージェントにおける「キャリアコンサルティング」って、傾聴で終わらないんですよ。

相談者の話を聞いて、転職理由を整理し、それが叶う求人を紹介し、企業求人の魅力を説明し、内定が取れるように各種サポートを行い、退職交渉も支援し、時には採用企業側へのアピールや働きかけも行う。

取引企業の求人は数多く社内でみることができるし、どんな人がどんな経験を評価されどんな企業にどんな待遇で入社が決まるか知ることができ、各人が何を理由に転職を決意するかの情報が蓄積されていくんですね。

このリアルすぎる情報は他業務では知り得ないのですよ。

幅広い対応スキルを身に付けられる

良くも悪くもなんですが、実務未経験でキャリアコンサルタントを目指す方は、「良い人」が多いんですね。

他人に寄り添いたい、支援をしたい、自分も悩んだ”キャリア”で人助けをしたい。

これも良くも悪くもなんですが、民間の転職エージェントは、指向性が真逆です。

企業から頂く手数料、入社が決まらないと上がらない売上、エージェント会社のキャリコンはすなわち営業。

 

「キャリアコンサルタント」の思想と、「転職エージェント」の論理って、相反しがちなんですよ。

 

とはいえ、「志」と「営利」は両立するものだし、どちらか一方”のみ”で続く事業も無いんです。

気持ちだけじゃ実績は作れないし、営利に目がいくと理論や傾聴はおざなりになる。

だからこそ、互いの良い部分だけ吸収しちゃえば良いと思うんですよね。

基礎要素が真逆なので、どちらにも振れる人は貴重です。

傾聴や理論や志に加えて、リアルな市場感覚と数の経験積んだら本当に強いですよ。

 

私は元転職エージェント→キャリアコンサルタント資格取得→個人でキャリアコンサルタント副業をしていますが、今から転職エージェントに戻ったら以前より成果発揮する自信あるもの…。

紹介多数で内定率も承諾率も高い安定的な好成績維持の自信がある…。(具体的)

人事職への転職も王道

あとは「その後の選択肢」の幅も広がりやすいかなと。

取引企業の人事や、前職業界の人事に転職、はあるあるです。

完全未経験でキャリアコンサルタントの有資格だけでは人事ポジションはほぼ得られませんが、転職エージェント挟むと選択肢増えてきます。

「資格」の活かし方

どんな資格もだけど、資格取得したら全てがうまくいくなんてことはなくて、実績や経験と掛け合わせてブーストさせて使うものです。

特にキャリアコンサルタント国家資格は「名称独占資格」なので、「業務独占資格」のように、取得しただけで就ける仕事が少ないのも現実ですからね。

もちろん、お互い日々の勉強や研鑽もしていきましょーね。

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