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事例の概略
専門学校2年生の男の子。
子供の頃から運転士になりたい夢を持っていて、そのために専門学校に入学。
が、しかし！ 大手鉄道会社に受からず、うまくいかない…。
ESも、企業研究も頑張ってるし、熱意は、超・ある、のに！
周りの不真面目な学生は受かってたり、親にもなんでもええから就職せい言われたり、今後の就活どうしよう。。。
設問1：CLの発言を受け、どのような応対をするか記述せよ
所要時間：2分
夢である電車の運転士になるために、企業研究やエントリーシートなども頑張って就職活動をしてきたものの、結果が出ずに「もう無理かもしれない」と思っていらっしゃるのですね。
設問2：あなたが考えるクライアントの「問題」を記述せよ
所要時間：10分（文章作成）
①鉄道会社の秋採用や二次募集について、「あるとは思う」「採用数は少ないと思う」といった発言から、具体的な情報収拾不足。
②他者である同級生の採用結果や親からの叱責などによって自分の長年の希望が揺らいでおり、主体性の低下
③運転士以外の選択肢について業界研究をしている様子がなく、仕事理解不足
④鉄道は諦めきれないが自信もなく、他の業界も見たほうがいいかもしれないという発言から、自分が本当はどうしたいのか曖昧で自己理解不足。
設問3：クライアントに対し行う提案の要点を2つ記述せよ
所要時間：4分
①鉄道業界を第一志望にしながら、他業界も視野に入れた今後の就職活動の具体的方策について
②高校から専門学校在学中まで、運転士になるために学んだことの棚卸し
設問4：この後どのように展開するか記述せよ
まずは、専門学校に進学するほど強い希望をもっている運転士になるための就職活動で、思うような成果が出ていないZさんの不安な気持ちに寄り添い受容する。
その上で改めて「なぜ運転士になりたいと思ったのか」「どんな努力をしてきたのか」などの振り返りをしてもらい、状況や他者の意見に引っ張られているZさんの本当の気持ちを整理し自己理解に繋げる。
まだ鉄道に対する気持ちは捨てきれていないことから、引き続き鉄道業界に挑戦するためにやり残していることはないか一緒に検討する。具体的には、大手以外の鉄道会社の採用、二次募集・秋採用の情報収拾、専門学校の先生への相談などを提案する。
一方で他業界も検討の余地があるようなので、業界地図を読んだり、専門学校の先輩がどんな進路選択をしているかなどの情報収拾から他業界での就職やキャリアも並行して考えるよう促す。
主体的に第一希望の業界と向き合い、どのような結果になっても悔いの残らない就職活動になるよう支援する。
設問2に取り組む前に、問題の洗い出しに取り組む
所要時間：7分（問題の洗い出し）
問題に答える前に、思いつく限りの「問題」を箇条書きで洗い出してます。
考えうる施策とか、ツッコミとか、粗探しとか（！）も全部思いつくままに書いちゃいます。
設問2さえまとまれば、「問題」の順番を並び替えて、解決に向けた行動を付け加えて、文章として構成すれば、設問4の答えにそのままなるので、実はここが一番のキモだと思っている。
みゆきち目線の「問題」について
■情報収拾不足
・秋採用や二次募集について
■自己肯定感の低下
・自信がなくなっている
「どうしていいか分からない」
不真面目な生徒との比較
■主体性／自己理解不足
・親から言われたこと
・他人の就職活動結果
・就職活動への自信低下
・鉄道に対する思いはどうした！？
「他の業界も受けたほうがいいけど」
＞やれること全部やろうぜ！！！地方の鉄道会社とかさ！！！！
■仕事理解不足
・業界研究がされていない
・他の業界を全く見ていないので、比較のしようがない
・ゼロ準備じゃ怖いよねえ。そりゃそうだよねえ。＞どんな仕事があるのだろうか
仕事において大事にしたいことはなんだろうか？
■準備不足あったかな？
・とはいえ2社しか面接に進んでない＝ESもっと直せたのでは？
・専門学校＞学校の求人などもあるのでは？
・「大手鉄道会社数社」やん、言うても。落ちたの。
CC協議会実技論述試験第9回の問題
問題文は著作権的にあれなので、各位どこかで入手していただきたく。
2019年6月13日現在、第9回以降の過去問は下記で公開されているので今のうちに。
※直近の最新3回分のみ公開
多田塾はJCDAもCC協議会も前年度過去問＆合格回答＆解説が手に入るので有料だけどおすすめ。
解き方のベースは下記記事を参照くださいませ。
→キャリアコンサルタント実技論述（CC協議会）の解法を考える②：設問ごとの解法手順
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