「良い1on1」をメンバー視点で語る:後編

仕事

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引き続き、現部署の良い1on1を語る

続きです。前編はこちら。

「良い1on1」をメンバー視点で語る:前編

前部署での1on1は苦痛と緊張の連続だったにも関わらず、現部署の1on1は業務のペースメーカーになる欠かせない業務のひとつでして、言語化してみるに、下記がメンバー視点で「ありがたい」部分なのですね。

  • マネージャーが数字を詰めない
  • 事前入力物の必要性と量が適切
  • フィードバックに気づきが多い
  • 具体的なアクションプランに繋がる
  • が、答えを示すのではなく方針のみを示しメンバーに考えさせる
  • 要望・意見に対し即座に動いてくれる信用度
  • 30分が超濃い

というわけで、後編は4番目から続きを。

具体的なアクションプランに繋がる

気づきが多いので、「ああ! こうやって対応すればよかったのか」と具体的な行動に繋がることが多い。

だから私の場合、毎週の1on1が「業務のペースメーカー」になっているんですね。

定量はもちろん、定性面での進捗の確認。

より成果を出しやすい方法があるのではないかの見直し。

進んでいる方向が検討外れじゃないかこまめに確認。

新しく始めた試行錯誤に対する、このままゴー!と、だめだ撤退!の見極めどころ。

今週はこれとこれを目標に行い、あれは1ヶ月以内に解決できるよう行動策定しよう、とやるべきことが明確化されるんですよ。

が、答えを示すのではなく方針のみを示しメンバーに考えさせる

とは言っても、「A社とB社で目標数字をいくら引きあげろ」とか「進捗ビハインドが*%だから週の訪問件数を●件増やすことでカバー」とかそういうマイクロマネジメントの極みみたいな話ではなくてですね。(昔色々とありまして)

やるべきことの「道筋」と、到達までの「距離感」が見える感じでしょうか。

あと「優先順位」

方針が道筋として示される(腹落ちする、納得する)ので、その方向に全力で向かうことに躊躇がなくなり、方策の実行力が上がります。

短期・中期・長期課題の切り分けで距離感がつかめるので、今出来ていないことが自分の能力不足なのか、そもそも四半期で達成することは無謀な計画なのか、むしろ何としてでも今週片付けないといけないことなのか、俯瞰した視座を上司から借りることができます。

成果を上げるためにすべき優先順位を確認できるので、あれもこれも手をつけてキャパオーバーになったり、今やれていないことに焦ってしまうなど避けられる無駄パワーを使うことなく、成果に向けて淡々と必要なことをやれるようになります。

 

やっぱり仕事って、自分で考えて工夫できて成果が出れば楽しいじゃないですか。

でも全部答えと指示出されたら、達成感は無いしやらされ感すごいじゃないですか。

この塩梅が、「方針を示し、内容はメンバーに考えさせる」なのかなと。

 

要望・意見に対し即座に動いてくれる信用度

まあ、受け取るだけじゃなくてですね、仕事をしていたらメンバー側からの要望も出てくるわけですよ。

だいたいその場で処理してくれます。

別部署や更に上の上司が必要な場合は、その場で初動の連絡投げてくれます。

マネージャー会議などでの起案が必要な場合は、「今アジェンダに突っ込んどいたから」とその場で書いてくれるし、「今週のMTG水曜だから、終わって午後に進捗伝えるわ」とカレンダーにメモしといてくれるわけ。

「その要望を通すためにはこういう情報があると該当部署を説得しやすいんだけど、まとめられる?」など、指示を出すときには背景を伝えてくれるし。

そしてこちらが文面でまとめた内容はそのまま転送+上司コメント付きの要望意見として該当部署のマネージャーに送られるので(Bccしてくれるんだわ…)、必要事項をまとめる作業を自分が行うことで、上司の工数が最小限になり社内での動きが最速になることを実感するのであるな。

そうか上司は社内において「窓口」として使うことで最大効果を発揮するんだね…!!(気づき)

俺も効果的な現場&顧客の声を論拠としてまとめる作業くらいちょちょいとやったるぜ!

もうね、信用度も爆上がりですよ。

30分が超濃い

というあれこれを、毎週、業務時間内に30分きっかりで行なっています。

これだけ得るものが多いと、「頼む!あと10分延長してくれ!学びが深い!!」というお気持ちになるのだが、「いや、時間だから…」と時間内で終わらせて延ばしてくれません。

ここで急激なクールです。ツンです。時間に厳しいんです。

くっ…時間切れか…。みたいな週は、次回はもっと内容精査をしてから臨まねば、となりますよね。

 

個人的には1on1を定時時間外に設定された時点でモチベーションはマイナスまで落ち込みます。

あと長引く=後ろにつかえている人の予定を狂わすことに等しいので、「まだ終わらないの?」「どうせまた長引くし」がチリ積もして、惰性による1on1参加、および稼働時間の無駄発生による生産性低下、全体の疲弊を招く可能性が高いのでよくないです。(昔色々あったから詳しい)

だいたい数字悪い時は超延びるんだよね。もう説教タイムはいいから営業させてくれよ。やばいのは分かっとるから。

…というお気持ちになる可能性が高いですよね。多分ね。想像だけどね!

 

1on1に限らず、会議運営についても同様で、時間コストに対する考え方がよく見える部分でもあります。

 

何を意識してるか今度聞いてみよう

長々と書いてきましたが、恵まれたことに良き1on1を毎週享受できているので、上司には何を意識しながら1on1を行なっているか聞いてみようと思います。

最後に、先日の1on1の話で締めさせていただきます。

おまけ:先週は1on1の入り方が特に秀逸だった

先週はというと、

「大事なのはボーナス査定だからさ、リアル値みてこ」

から入る1on1でした。

 

半期末近いからねーー!!!

営業達成率が賞与反映されるからねーー!!

大事だよネーーー!!!!

 

決して数字だけでは詰めてこないけど、個人目標達成もチーム達成も、上司としては大事な評価項目です。

半期末に近いこの時期ともなると、ぶち上げ目標に現実性はなくなり、いかにリアルな着地数字を見立ててコントロールするか(そして少しでも上積みしていくか)が重要な局面…。

今ならまだ打てる手もあるし、予想外のネガティブ要素は早めに芽を摘み、転がっている金脈チャンスは見逃さず、最後まで数字を積み上げていくためにもメンバーのモチベーション維持と精緻な現場情報が必須なのである。

 

それをたったの一言で導き出すとは。

 

「大事なのはボーナス査定」

だから

「リアル値みてこ」

 

これですよ。

もう出来ること洗い出すために全部話すわー。晒すわー。

みゆきち頑張るよ。

お賃金のために達成できるよう努力する!

 

いやほんと上手いよね。(手の平ころころ)

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