「キャリアに悩むキャリアアドバイザー批判」について本気出して考えてみた

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キャリアに悩むキャリアアドバイザーが話題に

「キャリアアドバイザーがキャリアに悩むなんて本末転倒」
「キャリアに迷走してるキャリアコンサルタントとかなんなん」

といった主旨の発言がTwitterで物議を醸したらしく、各所で議論というかモヤモヤというか意見というか、様々な反応をお見かけしました。

これねえ。どうしても反応しちゃうよねえ。

だってキャリアアドバイザーとして毎日のように転職活動就職活動している人たちと接していたら、否が応でも自分のキャリアも見つめ直したり悩んだりする機会は他職業より増えるし、キャリアコンサルタント国家資格には至ってはぶっちゃけコスパ良いとは決して言えない類にも関わらずあえて取得しちゃうほど「キャリア」というものに向き合ってる人が受けてるからねえ。

そんで身内贔屓に聞こえるだろうけど、有資格のキャリアコンサルタント界隈、真面目で性格が良い人多いんだよ…。

なぜなら先ほど申し上げた通り、「コスパがさほど良くない国家資格を取るほど(目指すほど)に、”キャリア”を真剣に考え向き合ってる」からなんだけどさ。

尚、人材業界勤めのキャリアアドバイザーも、世間の営業イメージより、「人が好きで」転職してきてる人実は多いからね。

キャリアに悩んだり、迷走したり、立ち止まったり、深く考え込んだない人はね、多分、国家資格を取る前に講座金額とかかる時間と資格維持費用の面倒くささで投げると思うんだわ。

だからある意味、元発言は図星を突いていて、多くが”自分事”として受け止めちゃうのだよ。

ちなみに、新卒入社した会社で「キャリアアドバイザー職」に就いた身としても、色んな古傷を抉られる発言ですw

俺なんて迷走以前に、経験も実績もないキャリアアドバイザーだったがどうしてくれる!!??(くわっ)

なんかこう、当時担当してた人への申し訳なさとか、そうだよねベテランに担当して欲しかったかもだよねとか、昔を思い出しては登録者側に妙な感情移入が湧いてくる。

うぅ、あの頃はあの頃なりに一生懸命だったんだやで?

キャリアの無いキャリコンたる新卒入社時代のお話

 

本質は「べき論」ではなく、顧客期待に対する「ミスマッチ」事象

結論を先に述べると、今回の発端については、顧客の期待/ニーズに応えられなかった「ミスマッチ」問題に集約されると思うんだよね。

元ツイは多分目にしたんだけど、改めて探すと出てこなくて文脈踏まえきれてないのが申し訳ない。

確か、キャリアアドバイザー(転職エージェントなのか、有料相談なのかは不明だが)に転職相談をしたものの、担当本人がキャリア形成微妙か迷走しているタイプで、「”キャリアアドバイザー”と名乗っといて本末転倒じゃん。自分のキャリアくらいちゃんとしろよな」という流れだったはず。

雑な記憶ですまん。

「”キャリアコンサルタント”を名乗るならコンサルらしくロジックでちゃんと対応しろよ」系の発言も見たんだけど、元発言主と同一人物なのか別の人なのかは不明。これも再度見つけられなかった。くぅ。

  • アドバイザーはどんな対応をしたのだろうか
  • なぜ「キャリア迷走中」と分かったのだろうか
  • アドバイザーはどんなキャリア構築をしていたのだろうか
  • ”アドバイザー”と名乗るからには、どの程度の経験が必要なのだろうか
  • そう思ってしまうのも仕方ないよね
  • 私にコンサルらしさがなくて申し訳ない

あたり、一瞬でぶわっと思い浮かんじゃった人が多いんじゃないかな?

「キャリアアドバイザー」「キャリアコンサルタント」の人たち。

意外と、反発心や即反論よりも、傷ついちゃったタイプのほうが多いと目測している。

なんなら、発言主本人を交えてことの経緯とその時の思いをヒアリングし、「キャリアアドバイザーとしてのキャリア」についてしっかり自己とも向き合う機会にしたい、くらいまで想像した人がいると確信してるんだがどうかね。

この元発言をね、「キャリアアドバイザーたるもの」という、「べき論」で受け止めるからモヤモヤするんですよ。

もちろん本人に話を聞かないと発言の真意は分からないのだけど、構図はシンプルに感じました。

  • 発言主:自身の”キャリア”がしっかりしていて、迷いのない人に担当してもらいたい/相談したい。
  • 担当キャリアアドバイザー:そういうタイプではなかった。

現実に起きた事象は、これだけだったんじゃないかなと。

そう考えると、発言主のように「キャリアがあるべき論」の人も、「その論はいただけない派」の人も、少し状況が見えやすくなるかもと思うので、思考の補助線にしていただければ幸いです。

「お客さん」としての「要望」ならば違和感はゼロである

「どの立場で、誰に対して言っているか」によるんですよね。

いちユーザー/クライアントという客の立場として、自分を担当するキャリアアドバイザー(コンサルタント)に対し、「キャリアのない人は嫌」というのは、私は全く違和感がないんですよ。

  • 女性の担当者がいい
  • 自分と同じ金融業界出身者がいい
  • 話し易いから同年代の担当を希望
  • ぐいぐい来ないタイプの人がいい

上記の通常よくある担当への要望と同じレベルだと思うんだよ。

「キャリアに悩む/迷走してる」という言い方が、いろんな人をモヤモヤさせるだけでさ。

発言主が主語を大きくせずに、「自分が相談するなら、本人もキャリアビジョンをしっかり持っている人がいい」であれば、多少の突っ込みどころはあっても、物議まではかもしてないからなあ。

逆に、上記のあるある要望をされたときに、「私は金融業界を経験してない…」と傷つくことはないじゃないですか。
まあ、あって当然の要望だよね、って感じじゃないですか。

私の中では、完全に同じ分類の箱に入れております。

しかし付随する「キャリアとは何か」問題

ここなんですよ。

そうは言っても、なんだかんだ「キャリア」というものに一家言を持ってしまっている我らキャリアコンサルタントの厄介なところは。

全然いいんですよ。

相談者本人が「キャリアのある人がいい」と思い、「この担当はキャリアがないから合わない」と感じるのは致し方ないし止められない。
もしかしたら担当のキャリアアドバイザーさんにも面談の中で至らない部分があったのかもしれない。

  • しかし、何をもって発言主は「キャリアが迷走」と断じたのか。
  • その際に口にする「キャリア」の定義とは何か。
  • どうなると「キャリアがあり、迷走していない」人だと思うのか!?

小一時間ヒアリングしたいよね!!(職業病)

いや、本当は朧げに察してるんですよ?

この文脈で出てくる「キャリアのある人」って、職歴や経歴が立派だったり、勤めてる企業が憧れるようなところだったり、年収がすごかったり、分かりやすく前を向いて歩いているタイプのことを指してるんだろうなーって。

すげえ雑に発言主の求めた”キャリア”を定義すると、自分が尊敬したり憧れたりできる「きらきらしたキャリア」を期待してたんじゃないかなー、って。


これも顧客ニーズとマッチングの問題でさ。

本業や資格でキャリア関連全く関係なしに、就活生や転職する人の相談に乗ってる人いるじゃないですか。

商社とかコンサルとか元リクとか分かりやすいタグ付があった上で、「相談に乗りますよ」系統。

んで、本職からすると「おおう!?」みたいなアドバイスもあったり、「キャリアコンサルタントに相談すればいいのに!?」と思っちゃうこともあるわけじゃないですか。

しかしながら、それを求めてる人がいて、そこにニーズがあるわけですよね。

まずそれを素直に認識しなきゃいけない。

発言主の中では、自分が納得できる、ある種「格上」の人に担当してもらえてるかが重要だったんじゃないかな、と想像するわけです。

「キャリア」とは、仕事や職歴だけを指すものじゃないと我々は勉強をしているけれども、まあ、仕事や職歴のことも指すし後者の方が一般的な使われ方してるからね実際。

その「分かりやすいキャリアという実績の信頼感」を求める人を否定はできないし、
いくら自分が傾聴やキャリアそのものに向き合ってきたと自負があっても、その点が響かなさそうなのも透けて見えるし、
さてどうしたものか…と、自分が言われたわけでもないのに途方に暮れちゃうわけですよね。

わかる〜〜。

キャリアに悩む/迷走しているように「見える」のが問題

でね、今回の流れは「べき論」じゃなくて、「マッチングの問題」だと考えてる最大要因がここなんだよ。

正直、キャリアアドバイザー本人が全く迷走しておらず、自分のキャリアに誇りを持っていたところで、
転職回数多いとか学歴が俺より低いとか勤め先の知名度が低いとか年収が大したことないとか、多分そんな「目に見える分かりやすい何か」で、「そんな人にキャリアコンサルタントされてもw」と発するのがこの手のタイプだと思うんだな。

本質的に当該キャリアアドバイザーが迷走しているか否かに関わらずね。

その意味で、「実際にキャリアアドバイザーがキャリアに迷走しているかどうか」は関係ないんだよ。

クライアントから見て、迷走しているように見えるかどうか、がポイント。

逆に本人がくそ迷走してても、大手勤めなだけで覆い隠されちゃう部分とかあるし…。

まあ、この手の発言しちゃうの、高学歴な若い子に多い傾向なんだけどね(遠い目)

まあ、仕方ない。若さとはそんなものさ。
元発言の人が若いかどうかはしらんが、さすがに20代だと思うよ?
しゃーないって。分かりやすいものの価値は、分かりやすいもん。

 

で、これは私の意見なんだが、

・キャリアアドバイザー(コンサルタント)が、キャリアに悩んだり迷走したりするのは問題なし!

「あるべき論」で言うてくる人への返しは「余計なお世話ですw」の一言でよい。そりゃ人間だし、そういう過程あってこその今だし、悩んだ経緯なしには出来ない寄り添い方もあると思うんだ。

というか、全く悩んだ経験がない人というのも個人的には不安よ…?

しかし、である。

・キャリア相談をしてきているクライアントの前で、自分が悩んだり迷走している姿を見せてしまうのは、クライアントに失礼だし甘えじゃないかと思うのよ。

そこは仕事であり、価値提供をしている場であり、求められたからその場があるのであり、対人支援やっててアドバイザー/コンサルタントなわけじゃん。

相談を受けてる場で、クライアントを不安にさせるようなことするもんじゃないよね。

それこれとは、別。

発言主批判側/現役アドバイザー側、それぞれに伝えたいこと

なのでね、批判側に対しては、

自分の重要な事柄を相談する相手だもんな。
すごい人、尊敬できる人、であってほしいよな。分かるで。
君がそこを重視するならば、改めて魅力的だと思う人を探して相談してみるのもええで。
でもちなみにな、キャリアに悩むくらいの人生経験してる奴のほうが実践的だから覚えといてな。人生長いから。

とそっとお伝えしたいし、

批判への反論・違和感側に対しては、

そりゃ「その道のプロ 」なんだから、理想投影されたり当人の実績求められるのは当然やんけ。 あなたは”わざわざ”、自信無さそうだったり、実績皆無です!と公言する担当を希望するか? しないだろ?
キャリアに悩み真剣に考えているからこそ、こんなしちめんどうな資格取得したり、ストレス度高い仕事してるわけでさ、そこに誇りを持っていいんじゃないか。
ただ、批判者を批判することで、 「人間だもん仕方ないじゃん」と甘えるなよ。 クライアントの期待に対する言い訳に使うなよ。

と目をみてお話ししたい気持ち。

で、あなたは誰を支援したいのか?

そして最後にまた、マッチングの話に回帰するわけですよ。

結局さ、あなたは誰を支援したいの?
誰を支援できるような自分でありたいの?
その”支援したい”対象は、どんな人に相談したいと思っているの?

ということですよ。

別に趣味で自分のためだけに資格取得したり勉強したりしてる人は、この点を考えなくてもいいんです。

でもね、仕事や能動的に他社と関わっていくなら、これは意識しなきゃいけない部分だと私は思っているよ。

支援対象に、届けたい支援が届く努力はしなきゃいけない。
支援対象が見つけられる自分である努力をしなきゃいけない。

国家資格キャリアコンサルタントは色々としち面倒臭いハードルを越えないと取得する気にならんような資格だし、人材業界で激務キャリアアドバイザーするような人間は、だいたい「人」が好きで転職してきてる人が多いんだよね。(ゆえに実態と合わなくて、辞めていく人が多いのもまた事実なんだが。)

「自分より優れた経歴職歴の人に相談したい。」

というニーズがあるように、

「キャリアにおける痛みや葛藤を理解し、寄り添える人にこそ相談したい。」

というのも絶対的に存在するニーズなんだよ。

あなたは、誰の・どんな手助けをしたくて、資格取得したんだっけ?
今の仕事をしてるんだっけ?

ちょっと思い出してみてください。
そして、是非、教えてくださいな。

とはいっても、な「べき論」に対して

そうは言っても、真面目な方々が多い界隈なので、心に引っ掛かると思うんですよね(笑)

大きい主語で「キャリアアドバイザー(コンサルタント)はどうあるべきか」。

でもそれこそ宿題だし、常に考え続ける「べき」ことなんじゃない?

正解のない、各人それぞれが持つ「一家言」になる尽きない議題なので、是非、あなたの考えも聞かせてくださいね!

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