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「求人紹介をしないキャリア相談」とは?
最近は「求人紹介をしないキャリア相談」を掲げて、相談者本人から費用を頂戴するサービスが増えてきましたね。
内容は単発の都度相談から、テキストでのチャット/メール相談を主軸としたもの、転職活動に特化して期間を絞ったもの、覚悟感も合わせた高額なトレーニング仕様なもの、コーチングの手法をとるもの、相談者と提供者のマッチングサービス、副業・複業としての個人サービス等々、ここ数年で裾野も広がり相当数増えてきた印象です。
転職エージェントとして働いていた頃に、「サービスの利益を享受する人から費用をもらわないと、難しい」と感じる局面も多かったので、こんなに多様なサービスが生まれてることに時の流れと嬉しさを感じます。
いやもうほんと、5〜6年前とか、お金払う意識が全然なかったからね!?
キャリアコンサルタントの立場で発信してるから各種サービスが目につきやすいのはあれど(まだまだ一般的な認知度とか、文化としての相談とかは課題しかないよね)、「増えてきた!」と思っていいんじゃないかなと。
そんなキャリア相談文化が芽生えつつあるこのタイミングで、自分は、「求人を紹介しないキャリア相談」で何を実現したかったのか、明確にしておいた方がいい気がして書いています。
完全に個人サービスとして、キャリア相談を承っている身として。
また、”元転職エージェント”という、「求人を紹介するキャリア相談」をしてきた立場として。
自分がキャリア相談を通して実現したいこと
「リアルな悩みに根ざして可能性を最大化したい」と掲げて、キャリア支援を行っています。
- こんなすごい部分があるのに。
- 私だったらそれ絶対にやりきれないのに。
- これを求めてる人はいるはずなのに。
- 謙遜なのかな? それとも本気で、自分”なんて”と思ってるのかな?
- これやってみればいいだけなのでは…??
私は他者と話していて、「もったいないな」と感じてしまう場面が、実はかなり多いのです。
自画自賛で承認欲求を自給自足しちゃう、かつ世話焼き体質な人間なので、一部失礼に当たるんだろうなと自覚はしつつも、そう思ってしまうこと自体は止められないのですよ。
その人が持っている「可能性」を最大化したい。
ふんわりしたものじゃなくて、ちゃんと「可視化」した上で、どうするか選んで欲しい。
その道筋を見つけて、叶えるための伴走なら、得意だしエネルギーが沸いてくるのよ!
そんな思いです。
で、人材紹介会社のキャリアアドバイザーとしては支援に限界があるな、と感じたのは、「求人紹介」を通してしか支援できないところだったんですよね。
手段を問わないサポートができる
「人材紹介」は、要は「採用したい企業」と、「転職したい候補者」のマッチングなわけです。
間に立つ転職エージェントは、その名の通り、「仲介業」となります。
これがハマる方であれば何も問題はないのですが、面談をすると結構な割合で、「転職エージェント経由じゃ無い方が上手くいく人たち」がいるんですよ。
でも、私の仕事は人材紹介業なので、この手段の枠組みの中でしか支援ができない。
具体的には、その人に合う求人がなければ、紹介できない。
その人が希望する職種が、人材紹介会社に依頼するのに不向きなポジションだから取り扱いはどこにもない。
転職エージェントより、求人媒体や会社HPから応募のほうが上手くいきそう。
そもそも転職活動は今じゃなくて、現職で特定の経験積んでからの方が希望を叶えられる。
しかし「自社の転職エージェントサービスを利用してもらう」ことでしか、これらの人を支援できないのですよ。
そりゃ会社のお金で集客して、会社に雇われて働いているから当然なのですが。
これが大変もどかしい。
その点、個人側につけば、あらゆる手法が提案可能になる。
知る限りのノウハウをお伝えすることができる。
相談者本人からサービス料をもらうことで、こちらも全てを明け渡すことができる。
転職エージェントとして働く中で気持ち的に大変だったことって、巷でよく言われる「数字のために求職者を押し込まなきゃならない」みたいなことはほとんどなくて、むしろ、「この人はエージェント経由じゃないほうが上手くいくんだけど、そこのサポートはできない」ことだったんだよね。 https://t.co/zs7WKbpeI3
— みゆきち|キャリアコンサルタント (@miyukichi314) January 5, 2021
その人自身の掘り下げ
可能性を最大化したいからには、相談者本人について掘り下げて知ることが肝要である。
これは実際に「キャリアコンサルタント」として活動してから痛感したのですが、転職エージェント時代、なんと見えていない情報が多かったことか…。
そうだよね、応募企業とか進捗とか、全て正直には話さないですよね…。警戒もされますよね……。
本人としても、別に身の上話からすることを求めてないですもんね…。
これは立場の問題というより、そこを超えて引き出せるほどのスキルや経験値がなかったともいえるし、でも確かに転職活動の成功をお互いの利益と定義づけると、なにも全部を全部話してもらうことが役割じゃ無いよなとも思うし。悶々。
しかし、私は、「その人」にフォーカスしたかったんですよ。
転職成功の手段として強みを見つけ整理するのではなく(やってたけど)、本人の得意や強みや可能性を出発点にしたかったのです。
となると、「そこから」を求められるサービス=求人を紹介しなキャリア相談、を提供するのが、お互いにとっての需要と供給だよね。と考え、今に至る。
- (自分が)支援したい人
- (会社として)支援できる人
- (エージェント経由することで)本人にとって良い支援になりやすい人
難儀なことに、なかなか一致しないんだこれが!!
全会一致の事例をたくさんみたい方は、『エンゼルバンク』を読んでくれ。エージェント大勝利案件が豊富で、アガル。
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