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先日、こんなツイートを見かけました。
時短勤務の子持ち VS 仕事を請け負う独身
という対立構図はよく話題になるんですが、「子持ち女性」としても、「かつて残業削減した子なし社員」としても、何かと思うところ考えるところがありました。
属性とか関係なく、「必要に応じて選べる」「制度適用できる」ほうが絶対にいいよね。
子持ち女性を嫌っている独身の人たちは、子持ちだけ時短勤務にできたり、残業なしで帰れたりするのがズルいって思っているんだろうね。
私も、子どもがいるかどうかに関わらず、時短勤務や残業なしを選べるほうがいいと思うわ。
ただ、子持ち女性の今の状況は、自分たちが声をあげてきた結果だよね。— ずぼらっ子(片付け・掃除以外はむしろ丁寧かも) (@zuboracco0307) September 9, 2021
「子育て」「介護」以外で、働き方を変える難しさ
今は「フルタイム・ノー残業な子持ち女性」だけど、妊娠のずっと前に、「部署で一人だけノー残業徹底」をした時は覚悟が必要でした…。
何だろうね?
全員に”それは仕方ない”と思ってもらえる理由なしに、働き方を変えるハードルの高さ。
そこに属性は関係ないし、残業前提の業務は組織に問題がある。
早く帰りたい理由に”正当性”なんて持ち込まれたくないし、それは有給取得の理由を根掘り葉掘りするのと同じだし、労働を一秒でも早く終わらせたい!がモチベだっていいじゃない。
私はそんなふうに思うのだが、現実として、「子育て」や「介護」といった理由無しに、抜本的に働き方を変える際の大変さや覚悟の必要性は、身を持って知っている。
「特別な事情」無しに、定時帰宅を宣言した時の覚悟
残業も持ち帰りもデフォな売上数字至上主義な部署で一人だけ定時帰宅、を試みた年がありました。
残業はすっぱり無くなったんだけど、ぶっちゃけ、一番のハードルの高さは「上司への説明・説得」だったんですよね。
よく言われる”業務効率”や”生産性”なんかの実務は、正直、おまけみたいなものよ。
その時は結婚はしてたけど子どもはいなくて、働き方を変えたい理由を一言で言うなら、「疲れたから」でした。
絶対、評価落ちるんだろうなというのも込みで、決めたことです。
実際に「失ったもの」も事実として、あります。
だからこのハードルを乗り越える大変さを知る身としては、残業なしがデフォな職場への転職のほうが早いと考えてしまう。
”誰かの尻拭い”で業務が逼迫していると感じるなら、尚のこと。
んでもって、転職活動や、周囲の理解を求める交渉をしたり、時間抑えても結果出せよというプレッシャー受けたり、この膨大な業務をどう時間内に終わらせる算段つけるべきかで途方にくれた時、
それらを「子どもが小さいので」の一言でスキップしている(ように見える)「時短勤務の子持ち様」に対して、怒りが湧いてくる構図なんだろうなと。
「ずるい」と出てきてしまうのだろうな、と想像するのでした。
※転職活動も、交渉も、プレッシャーも、胃の痛みも、具体的にどうするか(力技込み)の試行錯誤も、事情があって勤務形態変えてる各位はやってるんですけどね。。。
実際、残業しないことに対する説明責任は、産後の方が話は早い事実もあります。(これも実感した)
私の場合はいろんな覚悟を携えて「定時帰宅」に踏み切ったわけですが、
そもそも論で言えば、定時で業務を終えることに対して、ここまでの覚悟を求めさせないでほしいよなあ。
始業時間に業務を始めるくらい、普通のことであってくれ。頼むぞ。
働き方はみんなで底上げしたい。だって、いつか誰しも直面する壁だから。
- 在宅勤務
- 中抜けができる
- 時短勤務ができる
- フレックス勤務ができる
- 業務は属人化しておらず、誰の業務でも組織で代理対応が可能
- かけた時間ではなく、成果物や生産性で評価
これらは、「子持ちに働きやすい環境」であると同時に、汎用性が高く多くの人にとっても嬉しい、「働きやすい環境」なのではないかと考えるのね。
理由の詮索無しに、望めば制度適用ができるというのは、公平性の面でも良いだろうなと思う。
そして何より、子持ち有無や家族の事情有無に関わらず、誰しも、「働き方」っていうのは遅かれ早かれ変えなきゃいけないタイミングが訪れるから。
今や人生100年時代ですよ。
我らは何歳まで働くのか。
晩年でも「残業何時でも喜んで!」な働き方をするつもりか!?
60歳70歳ではしないよ、というあなた。じゃあ何歳から変えるつもりなの!?
30代ですら、働き始めた頃ほどの20代の若い体力を懐かしんでいるというのに…!!!
一部の、”正当な理由”を保持する人の権利ではなく、当然に働き方を変えていけるようになるには、どうすればいいんだろうな。
社会の動きは追い風になってると思うけど、じゃあ、”自分は””私は”どうしていくといいのかね。
自分にとっての「持続可能な働き方」を見つける
キャリアコンサルタント的なまとめ。
自分にとっての「持続可能な働き方」っていうのは、早めに見つけておくといいと思います。
細かい要件は人それぞれだけど、その「働き続けられる具体的な要件」を具体化することも含めて、考えといたほうが、絶対にいい。
それは上記にあげたような、一般的に言及される環境整備かもしれない。
もっと別の要件が出てくるかもしれない。
一足飛びには叶わなくても、方角を決めて一歩ずつ歩いていけば、「働き方を変えたい」必要な時期に、必要な場所に到達している可能性は高いのです。
そんなわけで、自分以外の足を引っ張ることなく、「自分にとっての最適解」に向き合いながら、みんなで働き方の底上げをできるといいなー、と思うのでした。
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