定時帰宅を続けた営業が、1年で変化した意識について語る

仕事

広告

定時帰宅を続けて1年が経過した

人材業界の営業、というまあまあ遅くまで働くのが主流なところで新卒からずっと働いているわけですが、「私、1秒でも早くお家に帰りたいわ!」と気づいた1年前から気合い入れて定時帰宅に挑戦し続けております。

昨年の7月から始めたんだよな。早いものだ。

時系列順で言うとこんな感じ)2018年を仕事の面で振り返る:下半期

残業もりもり期と意識が変わったこと

まあ営業なのでね…。

なんやかんや避けられない事象はあるし、この10分対応するだけで炎上防げる事案もあるし、困った時はお互い様だから仁義ある相手には臨機応変に融通きかすんだけれども。

残業完全ゼロとは言えずとも、年間平均すると月間残業時間10時間を超えることはないです。

残業一桁台。

事務かよ。働き方が一般事務なのかよ。

3年前の俺の「営業」求人ストックの中には、残業一桁台のところはなかったし、なんなら事務職でも月間平均15時間前後とかで少ないー!と思っていたわよ!?(元転職エージェント)

よくぞここまで成り上がったものだ…。うるうる。

というわけで、最近では自然になっているものの、ふと思い返すと相当に意識変わったな〜、と気づいたことを挙げていこうかと思います。

就業定時30分以内の連絡は全て明日に回す習慣がついた

だって、どうせ終わらないし。

そんな時間帯の依頼はだいたい急ぎでもないし、こちらが対応して戻したところで、相手方が当日中に作業終わらせないのであれば明日やっても同じだし。

「明日回答しますね!」と返すだけなら10秒タスクだし。

定時30分前までに仕事を終わらせる算段つけて、あとは流しで定時ゴール決めるのがベスト。

定時後の依頼事項や返信をガン無視できるようになった

だって、定時過ぎてるからね?

これ、中途半端に対応しちゃいかんのですよ。勇気いるけど。

定時後に依頼しても反応してくれない人なんだ、帰っちゃってる人なんだ、外から見てない人なんだ…。

という認知を繰り返し学習させる必要があるわけです。勇気いるけど。(2回目)

 

なんで返信なかったのか?と問われても、「定時過ぎたんで帰ってましたねぇ」で通します。

なにも間違ったことは言っていない。だって定時過ぎたんだもん。ね??

 

最初のうちは、小さいハードルから初めて見るのをおすすめ。

  • 1日だけ定時後は一切メール見ずに過ごして、何が起きるか実験してみる。
  • 見るだけ見て、反応するのは我慢。
    急ぎ風味の案件があった時だけ、電話くるかもしれんな…と心の準備だけしておく。

どっちが向いてるかは人による。

私の場合は見ること自体がストレスだったので、「いっそのこと、見ない!!!」というとこから始め、「怖いけど、PC週末に持ち帰らない!」など段階踏みながら各フェーズをちまちまと繰り返して、「あれ…?何も起きないのでは…??」と唐突に気づいたところで不安は終焉を迎えました。

 

まあほら、最悪、上司経由で私用携帯に電話かかってくると思うんだよね。

ガチもんの緊急事案ならば、向こうも連絡とることに本気出すからさ。

そこはガチのやばい事案のこと信頼して定時に帰ってこ! な!

 

この辺のリアルタイム葛藤は過去記事から。

パソコンを置いて帰るのは怖い

業務ツールを手放すのが一番怖かったなあ。

これも色々気づきがあって乗り越えられたのだが。

 

続・業務時間内に連絡をしてこない当人が悪いという意識に変わった

定時帰宅ってキラキラなイメージあるじゃないですか。

やり始めの当初は「髪を振り乱して定時帰宅」でした。

今までやってたことを急に2〜3時間圧縮するわけで、就業時間が8時間だとすれば業務密度は120〜140%増になるわけで、余裕とかないんですわ。

だから優先順位もつけるし、意味のない・無駄な作業は削るし、やらなきゃいけないことは可能な限りルーチン化したり仕組み作ったりするし、自分で球持ちせずにすぐ相手ターンに回すようにするし、最後に帳尻合うようにスケジュール引く努力をするんですよ。

 

…ということを日々やっているとですね。

 

「時間外に”急ぎで”とか、お前の業務管理がなってないだけだよな?」

「なぜそれを私が尻拭いせねばならんのか?」

「1日困っておれ、私は困らない。」

という論理で堂々と放っておける意識に変わったんですね。

 

急ぎのものであれば午前中に言おうよ。

見落としたのであればあなたの業務ミスであって私のミスではないから自分でケツ拭こうな。

影響範囲が非常に大きく、自分自身も割りを食ってしまい、かつ自分側の対応がちょちょいで終わり、普段はいい感じにやってくれている人が偶然に引き起こしちまったミスなのであった…。

とかであれば、割とあっさり定時帰宅を撤回して作業したりもします。

まあまあ、お互い様なことって仕事はたくさんあるからのぅ。

 

ちょうど今日のことなんですけどね。

定時後に社用携帯宛にかかってきたお客さんからの電話、以前は勇んで対応していたけれど、「あ…電源切るの忘れてたなあ」と思ってそっと着信を切ったあたり、自分の成長を感じました。

電話かけてくるくせに留守電残さないし、その後に追いメールくるわけでもないあたり、とりあえず電話したんだろうなあ、と思うわけです。

この時間はもう出ない人である、と覚えてもらうのが大事。

お客さんに対して対等な態度を取りやすくなった

こちとら定時ー定時間の有限な時間で営業実績あげなきゃいけないからさ、誰も彼もを「お客さん」にすることはできないんだよね。

ニーズが明確にあって、自社商材で解決が可能で、早期の導入を検討していて、理不尽なわがままで話を止めない「ちゃんとしたお客さん」との取引を中心にしていかないと回らんわけ。

理不尽なクレームや無理難題をふっかけてくるのは、なぜか9割9分売り上げに繋がらないor超少額なお客さんなんだよね。

この現象に名前をつけたい。

 

そんなわけで、営業先からして「付き合いたいと思う見込み客」にしか当たらなくなるし、地雷臭を感じたらこちらからお断り申し上げるし、タダ働きの要求に対してはさくっとNOを突きつけるし、というかそこを整備しないと定時帰宅と売上達成の両立はできないんだよね!!??

逆に言うと、いらんお客さん(それはお客さんなのかという謎が発生する言葉だけど)をいかに断るかが最初の関門とも言える。

追い続けたら受注に繋がるかな…。とか考えちゃうんだよね。時間があると。

こちとら打率低い顧客を追ってる暇がないので、いかに、戦略的に、最短効率で、受注までいくかに全力を注いで可能な限りの数の打席に立つ所存である。

定時帰宅でも明るく「お疲れ様でした!」と挨拶して帰るようになった

「お先に失礼します」、ではなく。

あまり気づかれないよう目立たないよう、スッ…と消えるでもなく。

明るくお疲れ様ですと元気に挨拶して帰れるようになったの、実は自分の中では大きな成長。

なぜなら、目立たないように、っていうの、定時帰宅に対する罪悪感の表出だからねえ。

あの人普通に帰るもんねー、という立ち位置にいつの間にかなっておった。

そして私の帰宅に乗じて一緒に定時上がりする人がちょいちょいいてくれるの嬉しい。

おっけー!私が全然先陣切っちゃうよ!任せて☆ みたいな気持ちになる(ちょろい)

定時帰宅=定時に、席を立って、帰る

正直な話、残業もりもり環境で一人定時帰宅は、腹据えないと厳しいんすよ。

定時に帰るのが先か、定時後に連絡を気にしなくても大丈夫な業務状態を作るのが先か、で言ったら、確実に「定時に帰るのが先」なんだもん。

定時に帰るという絶対条件があるから、そこに合わせて知恵をしぼるし、振り切って帰ることになるのです。

決して、定時で帰れるような業務状態にしてから定時で帰ろう、という順番ではない。

これはまじで無理。仕事タスクは永遠に終わらぬモグラ叩きくらいに認知しとくのがちょうど良い。

 

しかしね、腹さえ据えちゃえば、定時帰宅って簡単なんですよ。

なぜなら、「定時が来たら、席を立って、帰る」ってだけの動作だから。

動作に落とし込むとすごくもなんともないんだなこれが…。

この腹を据えるのが難関だし、定時が来たら席を立つのがそびえ立つ壁なんだけどね。

 

というわけで、定時帰宅1年続けての意識変化でした。

広告

タイトルとURLをコピーしました